
sankei.com · Mar 1, 2026 · Collected from GDELT
Published: 20260301T091500Z
イランの最高指導者ハメネイ師=2025年3月、テヘラン(イラン最高指導者事務所提供、AP=共同)【カイロ=佐藤貴生】イランで最高指導者ハメネイ師が死去し、イスラム教シーア派の革命体制維持に向けて指導部がどう動くかが注目される。次期布陣は、体制崩壊を視野に入れて攻撃する米国やイスラエルに対するメッセージともなりそうだ。通常であれば、イランではシーア派の聖職者で構成する「専門家会議」(定数88)などが後継の第3代最高指導者を選出する。イラン憲法は最高指導者の条件として、①イスラム法に通じた学識②共同体を指導できる人格③政治、社会に関する知識や管理能力-などを挙げている。当面はラリジャニ氏中心かただ、ハメネイ師死去で戦時下にある非常事態のなか、指導部は当面は国防、外交の政策全般を統括する最高安全保障委員会のラリジャニ事務局長を中心とした集団指導体制を敷く可能性がある。ただ、ラリジャニ氏はハメネイ師の側近の一人で保守派の大物ではあるものの、聖職者ではない。米CNNは次期最高指導者候補として高位の聖職者に加え、ハメネイ師の次男で革命防衛隊との関係が深いモジタバ師(56)や、イラン革命(1979年)を主導したホメイニ師の孫で50代前半のハッサン師の名前を挙げた。血族世襲には否定的な見方もモジタバ師はハメネイ師の健康不安説が流れた2022年、宗教上の階位が最高指導者の資格を満たす「アヤトラ」(神の徴)に上がったともいわれ、後継者として浮上した。しかし、革命体制のイランはペルシャ湾岸諸国のような君主制を批判しており、血族による権力世襲には国内でも否定的な見方がある。革命体制が消滅した場合には、イラン革命で倒れたパーレビ王制の元皇太子で米国在住のレザ・パーレビ氏が脚光を浴びる可能性もある。国内でどれほど支持されているかは不明だが、同氏はイランで1月に起きた反政府デモの際にはSNSへの投稿で民衆を鼓舞し、一部のデモ参加者が帰還を求めたとされる。