
nikkei.com · Feb 27, 2026 · Collected from GDELT
Published: 20260227T211500Z
【NQNニューヨーク=戸部実華】27日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の4月物は前日比1.81ドル(2.8%)高の1バレル67.02ドルで取引を終えた。一時は67.83ドルと期近物として約7カ月ぶりの高値を付けた。米国がイランを攻撃する可能性が改めて意識され、買いが優勢になった。米国務省は27日、「安全上のリスク」を理由に駐イスラエルの米国大使館に勤務する一部職員の退避を許可した。トランプ米大統領は27日、「彼ら(イラン)の交渉姿勢に満足していない」と記者団に対して話したと伝わった。軍事行動を含む今後の対応については「最終決定はしていない」と述べたという。米国とイランは26日に核開発を巡る高官協議を開き、来週は実務レベルの協議を開く予定だが、市場では「双方が求めている要件には食い違いがあり、合意に達する可能性は低くなっているようにみえる」(石油アナリスト)との声が聞かれた。軍事行動に踏み切れば、中東地域からの原油供給に響くとの観測が広がった。相場はやや伸び悩む場面もあった。27日発表の1月の米卸売物価指数(PPI)の上昇率は前月比0.5%と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(0.3%)を上回った。米連邦準備理事会(FRB)が追加利下げに動きにくくなるとの観測を誘った。人工知能(AI)投資の先行き不透明感も根強く、米株式相場は下落。投資家がリスク回避姿勢を強めたことも、リスク資産とされる原油先物への売りにつながった。3月1日には石油輸出国機構(OPEC)と非加盟国のロシアなどで構成する「OPECプラス」の有志国が会合を開く予定で、市場は4月から再び増産することを決める可能性が高いとみている。会合結果を見極めたい雰囲気もあった。ニューヨーク金先物相場は反発した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である4月物は前日比53.7ドル(1.0%)高の1トロイオンス5247.9ドルで取引を終えた。一時は5276.6ドルと中心限月として約1カ月ぶりの高値を付けた。イラン情勢を巡る警戒感のほか、AI投資を巡る不透明感や米国のインフレ懸念などを背景に市場心理が悪化し、リスク回避の際に資金の受け皿になりやすい金の先物に買いが入った。米長期金利は節目の4%を下回る水準で推移しており、金利の付かない資産である金の先物の投資妙味を意識した買いも入りやすかった。